【〇〇に関連する検索キーワード】から予想した、よくある質問のFAQページです。
【14kgf】に関連する検索キーワードで気になった組み合わせが
【14kgf お手入れ】【14kgf クリーニング】【14kgf メンテナンス】
このキーワードの組み合わせです。
そこで14KGFのお手入れ方法について、詳しく説明させていただこうと思います。
14kgf について
14KGF(K14GF)とは、真鍮などのベースメタルの金属の表面を、総重量の5%以上の厚みの14金で被覆したゴールドフィルド(gold filled)と呼ばれる金属素材のことです。
ゴールドフィルドはクラッド材と呼ばれる2種類以上の異なる金属を貼り合わせることで複合特性を持たせた高機能性金属素材の一種です。
クラッド材は芯材(芯となる中心部の素材)と被覆材(表面を被覆する素材)の異種金属間の境界面を熱や圧力を加えて圧延し、拡散接合(元素拡散によって合金化)させたいますので、ゴールドフィルドは金めっきと比べて剥離しにくく、耐久性に優れる金属素材として知られています。
また、ゴールドフィルドの定義では被覆材の金の厚みは総重量の5%以上と決まっているため、一般的には金の層の厚みは金メッキより厚くなるため摩耗しにくくなります。
このことから、「14KGF(K14GF)は錆びない」「ゴールドフィルドは錆びない」と考えてノーメンテナンスで使い続けている方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、メンテナンスをせずに使用し続けたり、放置したりしていると、徐々にくすみが感じられるようになり、輝きが失われたり、変色したり、最悪の場合には錆が出て腐食してしまうこともあります。
「14金は金だから変色しない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれないのですが、実は14金よりも純度の高い18金であっても、赤茶けたように変色することがあります。
確かに金は全金属中でイオン化傾向が最も低く、常温の空気中で酸化せず、水にも反応せず、王水など限られた薬品にしか溶けないなど耐薬性も高く、耐食性に非常に優れた金属です。
純金=金の純度99.99%の24金はその眩い輝きと美しい黄金色から、古代より珍重されてきた歴史ある素材ではありますが、非常に柔らかい金属のため型崩れしやすく、傷もつきやすいなど、取り扱いが難しさがネックとなり、残念ながらジュエリーの素材に適しているとはいえません。
24金はコストや強度の問題などがあるため、一般的に流通しているジュエリー製品は18金・14金・12金・10金などの金合金が主流になっています。
18金は、金の純度は75.0%、金以外の24.9%に割金としてその他の金属を含んでいて、金の純度を高く保ちながらも加工しやすい適度な強度があり、耐食性に優れるという特徴があります。
14金は、金の純度は約58.3%、金以外の41.6%に割金としてその他の金属を含んでいるため、18金と比べてより強度が増し、傷もつきにくくなりますが、18金よりも割金の含有量が多くなるため耐食性が劣ってしまいます。
イエローゴールドの金合金の場合、割金に使用されている主な金属は銅と銀になります。
18金も14金も、割金として銅や銀を含んでいる以上は、含有比率の違いによる程度の違いはあっても、くすみ・変色・錆などの経年変化は少なからず起こってしまいます。
これは14金を表面に貼り合わせている14KGF(K14GF)も同様のことです。
しかしながら、18金・14金であっても14KGFであっても、多くの場合、変色=錆びではなく、変色がみられても錆びのように腐食している訳ではありませんので、くすみや変色は取り除くことができますし、正しく使用し、メンテナンスを行っていれば錆を防ぐことができます。
※ゴールドフィルドの変色・錆についてもっと詳しく知りたい方は、以下URLのページの記事をご参照ください。
14KGFは変色する?錆びる?K14GFゴールドフィルドについて。
アクセサリーやジュエリーの正しい使用方法
アクセサリーやジュエリーは、お化粧やヘアセットなどの身支度をし終えてから、外出する直前に身に着けます。
ハンドクリームや香水の使用はできるだけ控えた方が良いですが、使用する場合はアクセサリーやジュエリーに付いてしまわないように気を付けて下さい。
ゴールドフィルド製品の正しいお手入れ方法
使用後は、ホコリ、皮脂、汗による水分・塩分・ミネラル、化粧品の油分、ヘアスプレーや香水の化学物質、などの汚れと水分を取り除きます。
あまり汚れていない場合は、乾拭きのみでも大丈夫です。
乾拭きのみの場合は、「柔らかく毛羽の出ないクロス」か「セーム革」で、決して擦らないように優しく拭いて下さい。
水洗いするときは、ぬるま湯でサッと汚れを洗い流してから、キッチンペーパーや柔らかいクロスで全体を挟み込み、擦らず優しく押さえるようにして水気を拭き取って下さい。
チェーンのコマなどの細かな部分はブロアーやドライヤーの冷風などで、水気を完全に飛ばして下さい。
乾拭き・水洗いのみでは目には見えない汚れが蓄積してきますので、定期的に「液体クリーナー」で洗浄して下さい。
液体クリーナーには銀製品用と金製品用のものがありますので、ゴールドフィルドには金製品用のクリーナーをご使用下さい。
※レザーコード・シルクコードなどの異素材のものと組み合わせているアクセサリーは、水洗い・液体クリーナーによるお手入れはできません。
※真珠・オパール・コーラル(サンゴ)・ターコイズ等の多孔質の宝石には使用できないクリーナーもございますので、宝石の付いたアクセサリーをクリーナーでお手入れされる場合は、ご使用される各クリーナーの説明書をご確認下さい。
14KGFアクセサリーのクリーニング方法
14KGF製品にくすみや変色がみられても多くの場合、研磨剤を含まない柔らかく目の細かなクロスで拭いたり、液体クリーナーで洗浄することで、取り除くことができます。
それでも取り除けない場合、貴金属用の洗浄機「電解洗浄機(イオン洗浄機)」によるクリーニングが有効な場合もあります。
電解洗浄機(イオン洗浄機)は超音波洗浄とは原理が全く異なり、貴金属の表面のくすみや変色(錆)のもととなる酸化被膜を電気分解して除去します。
超音波洗浄機が使用することのできない繊細な宝石の付いたアクセサリーやジュエリーにも使用できる洗浄器で、脱脂もされるので、変色・錆の防止にも効果的です。
電解洗浄機には貴金属専用のものと、銀製品と共用の機種とがあり、いずれも超音波洗浄機と比べ高額ですが、市販もされています。
※真珠・オパール・コーラル(サンゴ)・ターコイズ等の多孔質の宝石やエメラルド等には使用できない機種もございます。
※電解洗浄機(イオン洗浄機)の仕様につきましては機種により異なりますので、各製品のメーカーホームページ等をご参照下さい。
ゴールドフィルド製品の正しい保管方法
お手入れ後はチャック付きの袋などに個別に入れて、空気を遮断して保管すると変色・錆びの防止に有効です。
銀製品・金製品共用で使える「変色防止シート」も市販されていますので、チャック付きの袋にアクセサリーと変色防止シートを一緒に入れて保管するのもおすすめです。
アメジスト・オパール・クンツァイト・シトリン・ターコイズ・トパーズ・パールなど、光や熱によって退色や劣化してしまう宝石もありますので、宝石の付いたアクセサリーは専用の袋や箱に入れるなどして、日の当たらない場所で保管します。
長期間使用しないときは、必ず液体クリーナでクリーニングしてから保管するように心がけて下さい。
変形しやすい形状のものには不向きな方法にはなりますが、アクセサリーパーツ類などは脱気シーラーで空気を抜いて保管するのも変色・錆びの防止に有効です。
ゴールドフィルド製品のお手入れの注意事項
ゴールドフィルド製品には、表面の金の層が薄くなってしまわないように、「研磨剤」及び研磨成分を含む「磨きクロス」などを使わずにお手入れして下さい。
ゴールドフィルド製品には金めっきが施されているものもありますので、超音波洗浄機のご使用はお避け下さい。
ゴールドフィルド製品は、ワイヤー状や板状に製造された素材を成形してパーツが作り出されていますので、ワイヤーの切断面などは構造上どうしても部分的にベースメタルが露出した状態になっている場合もありますので、お手入れの頻度に関しては14金製品以上に気を配る必要があります。
ゴールドフィルドは、金めっきと比べて、摩耗しにくく、耐久性にも優れた素材ではありますが、金の輝きをできる限り永く保ちながら、長期間にわたってご愛用いただけるように、アクセサリーの正しい使用方法とお手入れを心がけていただければと思います。
※14KGF(K14GF)の詳細につきましては、以下のリンクより特集記事をご参照下さい。
14KGF(K14GF)とは? 14金ゴールドフィルドについて
※ゴールドフィルドの詳細につきましては、以下のリンクより特集記事をご参照下さい。
ゴールドフィルドとは? 金張りの特徴・品質・製造方法について
※ゴールドフィルド(GF)と金めっき(ゴールドプレーテッド・GP)の詳細につきましては、以下のリンクより特集記事をご参照下さい。
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