宝石名 | ガーネット |
英名 | Garnet |
和名 | 柘榴石(ざくろいし)、石榴石(ざくろいし)、紅榴石(こうりゅうせき) |
鉱物名 | ガーネット(Garnet)、柘榴石(ざくろいし) |
分類 | ネソ珪酸塩鉱物 |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 6.5-7.5 |
靭性 | 普通-良好 |
劈開性 | なし |
比重 | 3.1-4.3 |
屈折率 | 1.72-1.95 |
分散度 | 0.014-0.057 |
光沢 | 金剛光沢-ガラス光沢-脂肪光沢-樹脂光沢 |
色 | 赤色、暗赤色、赤紫色、紫色、暗紫色、薄紫色、淡桜色、桜色 |
淡橙色、黄橙色、橙色、赤橙色、赤茶色、茶色、茶褐色、赤褐色 | |
淡黄色、黄色、黄金色、黄緑色、淡緑色、緑色、深緑色 | |
黄褐色、褐色、灰褐色、灰黒色、黒色、灰色、白色、乳白色、無色 | |
誕生石 | 1月 |
石言葉・宝石言葉 | 真実-友愛-忠実-勝利 |
結婚記念日の宝石 | ガーネット婚式 (結婚18周年) |
1月の誕生石、ガーネットとは?
ガーネットは1月の誕生石です。
ガーネットは紀元前3000年頃から装飾品に用いられ、古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代から人々に愛された古い歴史を持つ宝石です。
「ガーネット(garnet)」の名は、鉱物学的には化学組成の近い等軸晶系のネソ珪酸塩鉱物のグループの総称です。
ガーネットは固溶体(2種以上の物質が均一に混合している固体)の鉱物で、現在までに知られているだけでも、15種類(諸説では20種類)あると言われています。
そのため、ガーネットといえば赤色系の色石と考えられがちですが、レッド、パープル、バイオレット、ブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、ピンク、ブラウン、ブラック、グレー、ホワイト、カラーレス(無色)など多彩で、色の濃淡や明度の差も幅広く、透明度も様々です。
ガーネットのグループについて
ガーネットはアルミニウムを内包する赤色系ガーネットの「パイラルスパイト・グループ(Pyralspite Group)」と、カルシウムを内包する緑色系ガーネットの「ウグランダイト・グループ(Ugrandite Group)」の二系統に大別されます。
さらに厳密に区分すると、パイラルスパイト・グループに属するガーネットにはパイロープ(Pyrope)、アルマンディン(Almandine)、スペサルティン(Spessartine)、ロードライト(Rhodolite)、ウンバライト(Umbalite)などが、ウグランダイト・グループに属するガーネットにはウバロバイト(Uvarovite)、グロッシュラー(Grossular)、アンドラダイト(Andradite)、グランダイト(Grandite)などがあります、
ガーネットはこれらの端成分が結晶構造を保ちつつ、互いに自由な比率で混ざり合う固溶体鉱物で、結晶に取り込まれる元素が少しずつ異なることで化学組成の範囲が幅広い固溶体となるため、様々な色や化学特性を示すことから、明確に区別することが困難な場合もあります。
尚、パイラルスパイト・グループに属するガーネットとウグランダイト・グループに属するガーネットでは産状が全く異なっているため、互いに完全な固溶体は形成しません。
これらガーネットは産出量や稀少価値が全く異なるため、最も高値で流通するガーネットと、最も安価に流通しているガーネットとでは、カラット当たりの市場価値で50~100倍近くの価格差が生じています。
稀少なガーネットともなると、エメラルドやルビーと遜色ない価格で取引されていることも珍しくありません。
稀少価値の高い緑色系のガーネット
ガーネットのグループの中でも最も高く評価されているのが、ダイヤモンドをも凌ぐ光の分散度を有し、黄緑色~緑色を呈する「デマントイド・ガーネット」です。
アンドラダイト・ガーネットの一種のデマントイドは、産出量が少なく、希少価値が非常に高いことから、透明度が高く、色の濃い良質なものともなると、エメラルドよりも高値で取引されることも少なくありません。
デマントイドに次いで高く評価されているのが、バナジウムによって美しい緑色を呈する「ツァボライト・ガーネット」です。
グロッシュラー・ガーネットの一種のツァボライトは、1968年にケニアとタンザニアの国境付近にある世界最大級の自然公園、ツァボ国立公園一帯で発見された稀少なグリーンガーネットです。
当時のティファニー社の社長を務めていたヘンリー B. プラット氏により、産出地の地名に因んで「ツァボライト」と命名されました。
ツァボライトは日本国内でも人気の高い宝石で、エメラルドに優るとも劣らない深い緑色で、透明度の高い良質なものは、内包物の多いエメラルドよりも高く評価され、エメラルドに匹敵する価格で流通することも珍しくありません。
ガーネットの種類について
パイラルスパイト・グループ(Pyralspite Group)
パイラルスパイト(Pyralspite)の名はパイロープ(Pyrope)、アルマンディン(Almandine)、スペサルティン(Spessartine)の名前を組み合わせたものです。アルミニウム・ガーネットとも呼ばれます。
アルマンディン(Almandine)、アルマンダイト(Almandite)
宝石名 | アルマンディン・ガーネット、アルマンダイト・ガーネット |
英名 | Almandine Garnet、Almandite Garnet |
和名 | 鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし) |
鉱物名 | ガーネット(Garnet)、柘榴石(ざくろいし) |
グループ | パイラルスパイト・グループ(Pyralspite Group) |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学組成 | 鉄とアルミニウムの珪酸塩 |
化学式 | Fe3Al2(SiO4)3 |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 7-7.5 |
靭性 | 普通-良好 |
劈開性 | なし |
比重 | 3.9-4.3 |
屈折率 | 1.75-1.83 |
分散度 | 0.027 |
光沢 | ガラス光沢-脂肪光沢-樹脂光沢 |
色 | 赤色、暗赤色、赤紫色、紫色、暗紫色 |
赤橙色、橙色、赤茶色、茶色、赤褐色、褐色、黒色 |
産出量が最も多いことから日本の市場に流通するガーネットのほとんどを占めているのがアルマンディン・ガーネットです。
アルマンディンの名は古くからこの宝石を研磨している、トルコの都市アラバンダ(Alabanda)に因んだものです。
良質で大粒のものも多く産出しているので、テリがあり透明度の高い大粒のルースを選んでみるのもおすすめです。
パイロープ(Pyrope)
宝石名 | パイロープ・ガーネット |
英名 | Pyrope Garnet |
和名 | 苦礬柘榴石(くばんざくろいし) |
鉱物名 | ガーネット(Garnet)、柘榴石(ざくろいし) |
グループ | パイラルスパイト・グループ(Pyralspite Group) |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学組成 | マグネシウムとアルミニウムの珪酸塩 |
化学式 | Mg3Al2(SiO4)3 |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 7-7.5 |
靭性 | 普通-良好 |
劈開性 | なし |
比重 | 3.7-4.3 |
屈折率 | 1.74 |
分散度 | 0.024 |
光沢 | ガラス光沢-脂肪光沢 |
色 | 赤色、暗赤色、赤紫色、紫色、暗紫色 |
赤橙色、橙色、赤茶色、茶色、赤褐色、褐色、黒色 |
ギリシャ語で火を意味するプローポス(Pyropos)を語源とするパイロープは、赤色系を呈するガーネットです。
16~19世紀末までチェコのボヘミア地方が主要産地だったため、ボヘミアン・ガーネットとも呼ばれています。
純粋なものは無色透明の結晶ですが、純粋なパイロープでの産出は稀で、多くはパイロープとアルマンディンの固溶体として産出するため、パイロープの発色はアルマンディンに由来するものです。
パイロープとアルマンディンは連続固溶体を形成するため、明確に区別するには化学分析が必要になります。
スペサルティン(Spessartine)
宝石名 | スペサルティン・ガーネット、スペッサルティン・ガーネット |
英名 | Spessartine Garnet |
和名 | 満礬柘榴石(まんばんざくろいし) |
鉱物名 | ガーネット(Garnet)、柘榴石(ざくろいし) |
グループ | パイラルスパイト・グループ(Pyralspite Group) |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学組成 | マンガンとアルミニウムの珪酸塩 |
化学式 | Mn3Al2(SiO4)3 |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 7-7.5 |
靭性 | 普通-良好 |
劈開性 | なし |
比重 | 4.1-4.2 |
屈折率 | 1.78-1.83 |
分散度 | 0.027 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 赤色、赤橙色、橙色、赤茶色、茶色、赤褐色、褐色、灰色 |
スペサルティン・ガーネットは日本国内での人気が高まってきているガーネットです。
スペサルティン(Spessartine)の名は、かつての主要な産出国だったドイツのババリア地方の町スぺッサルト(Spessart)に因んだものです。
純粋なものは淡褐色ですが、アルマンディンやパイロープと連続固溶体を形成するため、採掘した産地の地質によって黄色や明るいオレンジ色、茶色を帯びた深い赤色など、色域の幅が広いのが特徴です。
マンダリンガーネットと呼ばれる鮮やかなオレンジ色を呈するスペサルティンは別格の扱いを受ける人気のガーネットです。
ロードライト(Rhodolite)
宝石名 | ロードライト・ガーネット |
英名 | Rhodolite Garnet |
和名 | 薔薇柘榴石(ばらざくろいし) |
鉱物名 | ガーネット(Garnet)、柘榴石(ざくろいし) |
グループ | パイラルスパイト・グループ(Pyralspite Group) |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学組成 | マグネシウムと鉄とアルミニウムの珪酸塩 |
化学式 | (Mg,Fe)3Al2(SiO4)3 |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 7-7.5 |
靭性 | 普通-良好 |
劈開性 | なし |
比重 | 3.7-4.1 |
屈折率 | 1.74-1.78 |
分散度 | 0.026 |
光沢 | ガラス光沢-脂肪光沢 |
色 | 赤色、赤紫色、紫色、暗紫色、暗赤色、赤褐色、 |
ロードライトはアルマンディンやパイロープが混ざり合った固溶体のガーネットで、紫色を帯びたローズレッド色を呈します。
ロードライト(Rhodolite)の名は「バラの石」という意味で、「薔薇」を意味するギリシャ語で「ロード(rhod)」と、「鉱物」や「化石」を意味するギリシャ語の接尾辞「-ite」に由来します。
「-ite」は「石」の意味を持つギリシャ語「リトス(lithos)」が語源となっています。
ロードライトは1882年にアメリカのノースカロライナ州で発見された比較的新しい種類のガーネットで、見る角度や明るさなどによって色味が変化するのを楽しむことができます。
産出量が安定していることもあり、比較的安価に流通していることから人気が高まってきているガーネットです。
ウンバライト(Umbalite)
ウンバライトはパイロープとスペサルティンが混ざり合う固溶体で、シャンパン色、ピンク色、ブラウン色を呈するガーネットです。
ウンバライトが発見されたタンザニアとケニアの国境付近のウンバ川流域の名に因んでウンバライトと名付けられました。
1970年代初頭の頃からウンバライトはロードライトの鉱床で時折発見されるようになりましたが、商品としては価値がない石として扱われていたため、スワヒリ語で役立たずを意味するマラヤ(マライヤ)と呼ばれていました。
しかし、これがロードライトとは異なる希少なガーネットであることが分かり、マラヤガーネットの名で積極的に販売されるようになりました。
ウグランダイト・グループ(Ugrandite Group)
ウグランダイト(Ugrandite)の名はウバロバイト(Uvarovite)、グロッシュラー(Grossular)、アンドラダイト(Andradite)の名前を組み合わせたものです。カルシウムガーネットとも呼ばれています。
グロッシュラー(Grossular)
宝石名 | グロッシュラー・ガーネット |
英名 | Grossular Garnet |
和名 | 灰礬柘榴石(かいばんざくろいし) |
鉱物名 | ガーネット(Garnet)、柘榴石(ざくろいし) |
グループ | ウグランダイト・グループ(Ugrandite Group) |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学組成 | カルシウムとアルミニウムの珪酸塩 |
化学式 | Ca3Al2(SiO4)3 |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 6.5-7.5 |
靭性 | 普通-良好 |
劈開性 | なし |
比重 | 3.4-3.8 |
屈折率 | 1.72-1.80 |
分散度 | 0.028 |
光沢 | ガラス光沢-脂肪光沢 |
色 | 淡黄色、黄色、黄緑色、淡緑色、緑色、深緑色 |
淡橙色、橙色、赤橙色、赤色、赤褐色 | |
赤茶色、茶色、茶褐色、褐色、黄褐色 | |
無色、乳白色、白色、灰色 |
グロシュラライトの名の由来は黄緑色の卵形の漿果をつけるスグリ亜属の植物の学名Grossulariaに因んだものです。
グロシュラライトに属するガーネットはツァボライト・ガーネット(Tsavolite Garnet)と呼ばれる緑色系を呈するグリーンガーネットのほか、橙色・赤色・赤褐色の色相を呈することから「シナモンストーン」とも呼ばれるヘソナイト・ガーネット(Hessonite Garnet)や、無色のものや黄色ものまで多彩な色を呈します。
アンドラダイト(Andradite)
宝石名 | アンドラダイト・ガーネット |
英名 | Andradite Garnet |
和名 | 灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし) |
鉱物名 | ガーネット(Garnet)、柘榴石(ざくろいし) |
グループ | ウグランダイト・グループ(Ugrandite Group) |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学組成 | カルシウムと鉄の珪酸塩 |
化学式 | Ca3Fe2(SiO4)3 |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 6.5-7 |
靭性 | 普通-良好 |
劈開性 | なし |
比重 | 3.7-4.1 |
屈折率 | 1.85-1.95 |
分散度 | 0.057 |
光沢 | 金剛光沢-ガラス光沢-脂肪光沢-樹脂光沢 |
色 | 黄緑色、淡緑色、緑色、深緑色 |
淡黄色、黄色、黄金色、黄橙色、橙色、淡橙色、 | |
茶色、茶褐色、黄褐色、褐色、灰褐色、灰色、黒色 |
アンドラダイトに属するガーネットにはダイヤモンドよりも分散光が強く美しい緑色を呈するデマントイド・ガーネット(Demantoid Garnet)、黄色の色合いがトパーズに似ていることからその名が名付けられたトパゾライト・ガーネット(Topazolite Garnet)、黒色を呈するメラナイト・ガーネット(Melanite Garnet)などがあり、中でもデマントイドは産出量が非常に少なく、希少価値が非常に高いことから数あるガーネットの中で最も高値で取引されています。
グランダイト(Grandite)
グランダイトはグロシュラライトとアンドラダイトが混ざり合った固溶体で、淡緑色~緑色、淡黄色~橙色~褐色と多彩な色合いを呈するガーネットです。グランダイトは1994年にアフリカのマリ共和国のサハラ砂漠で発見された高い透明度と美しい色合いが注目されている新種のガーネットで、一般にはマリ・ガーネット(Mali Garnet)の呼び名が定着しています。
成分のほとんどがグロシュラライトの成分だけのものもありますが、アンドラダイトの成分比の高い橙色~褐色のものはその高い屈折率による眩い煌きを放つため、シャンパンダイヤモンドやコニャックダイヤモンドの代替品として需要があります。
黄緑色のものが最も産出量が多い中、稀に産出するエメラルドに優るとも劣らない緑色を呈するものは稀少価値の高いデマントイドや人気の高いツァボライトの代替品として珍重されています。
ウバロバイト(Uvarovite)
宝石名 | ウバロバイト・ガーネット、ウヴァロヴァイト・ガーネット |
英名 | Uvarovite Garnet |
和名 | 灰クロム柘榴石(かいくろむざくろいし) |
鉱物名 | ガーネット(Garnet)、柘榴石(ざくろいし) |
グループ | ウグランダイト・グループ(Ugrandite Group) |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学組成 | カルシウムとクロムの珪酸塩 |
化学式 | Ca3Cr2(SiO4)3 |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 6.5-7.5 |
靭性 | 普通-良好 |
劈開性 | なし |
比重 | 3.4-3.9 |
屈折率 | 1.74-1.87 |
分散度 | 0.014-0.021 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 緑色、深緑色 |
ウバロバイトはクロムに起因する鮮緑色を呈するガーネットです。
ウバロバイトの名は1832年に発見された当時のロシアの文部大臣で熱心な鉱物コレクターであったウバロフ(Uvarov)氏の名に因んで命名されました。
ウバロバイトはその類まれな色合いと輝きから美しいルースになりそうですが、大きな結晶が採掘されることがないためドゥルージー結晶として主に観賞用に流通しています。
ガーネットの意味とは?名前の語源について
ガーネットは和名では「柘榴石(ざくろいし)」と呼ばれていますが、英名「garnet」の名の語源も果物の「柘榴(ざくろ)」の名に由来しています。
ガーネットの原石は、ほぼ球体に近い状態で母岩に付いて成長していますが、結晶が集まった状態で産出されることが多く、その見た目は果実を割った柘榴と似ています。
柘榴(ざくろ)の英名の「ポムグラネイト(pomegranate)」は、中世ラテン語で「種の多い果実」意味の「pōmum grānātus 」※に由来しています。
※「果実」を意味する「pōmum」+「種が多い」や意味する「grānātus」
「grānātus」から次第に「granate」→「garnet」へと変化していきました。
「grānātus」は柘榴の学名「ピューニカ・グラネイタム(punica granatum)」の種小名の「グラネイタム(granatum)」の語源にもなっています。
ちなみに、柘榴のフランス語「グレネード(grenade)」には「手榴弾」という意味もあります。
「grānātus」の語源は「種」や「粒」を意味する「grānum」+接尾辞「-ātus」で、「粒が多い」という意味もあります。
ガーネットの石言葉・宝石言葉
ガーネットの石言葉・宝石言葉は、真実-友愛-忠実-勝利。
石言葉・宝石言葉とは、一つ一つの宝石に与えられた言葉のことで、各々の宝石の持つ特質や歴史・言い伝えなどから、象徴的な意味をもつ言葉が選ばれています。
石言葉・宝石言葉には、各々の宝石の持つ特質や色が与える心身への影響が研究された心理学が応用されていますので、自身が受ける心理的影響を生かしたセルフマネジメントや、他人に与える心理的影響を活かした印象戦略などに活用することができます。
インドやスリランカでは古来より宝石を用いたセラピーやヒーリングといった宝石療法の文化があり、宝石には病気や怪我、三毒と呼ばれる”三つの煩悩(ぼんのう)”である、貪欲(とんよく: 貪り・妬み)・瞋恚(にんし: 怒り・憎しみ)・愚癡(ぐち: 愚かさ・無知)などから保護する厄除けや加護の力や宿ると考えられてきました。
ナヴァラトナ(navaratna)と呼ばれる、インドやスリランカをはじめとするアジア地域の国で神聖なものとして認識されているアミュレット(お守り・魔よけ・護符)においては、ガーネットは太陽を表す宝石とされています。
ナヴァラトナとは、太陽系の9つの惑星とそれを神格化した9人の神の”ナヴァグラハ=九曜”が割り当てられた”9つの宝石(ナインストーン)”があしらわれた装身具で、ナヴァラトナにおいて太陽が太陽系の中心であることから、太陽はすべての生命とエネルギーの源であり、最も人生を左右する天体と位置付けられており、太陽は魂の象徴とされています。
太陽を司る赤色の宝石は、燃えさかる炎のようなパワフルなエネルギーを放ち、持つ人の内に秘める激しい情熱を呼び起こし、目的意識を明確にして自信や活力を与えるといわれています。
太陽のポジティブなパワーを吸収し、身に着ける人の潜在能力を最大限に発揮できるようサポートしてくれると考えられており、活力・行動力を高める宝石とも信じられています。
また、ナヴァラトナ(navaratna)においてヘソナイトガーネットやスペサルティンガーネットはラーフを表す宝石とされています。
「ラーフ(Rahu)」とは月の昇交点のことで和名では「羅睺(らごう)」、天文学的には「アセンディングノード(ascending node)」や「ノースノード(north node)」と言い、西洋占星術においては「ドラゴンヘッド(dragon’s head)」と呼ばれています。
月の昇交点は黄道に対して昇っていく月と太陽の軌道が交わる交点(こうてん)のことを意味します。
ラーフは「影の惑星」として惑星の地位が割り当てられていますが、物理的に実在する惑星ではありません。
ナヴァラトナにおいてラーフを司る宝石は、身につける人の「タマス(Tamas)」による負のエネルギーを中和し、不安・混乱・無知・不活発・怠慢などの精神的困難から解放されるために役立つと考えられています。
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