14kgfゴールドフィルドは金属アレルギー対策に使える?という質問にお答えします。
- 金属アレルギーとは?
- 金属アレルギーの原因とは?
- 金属アレルギーの対策法
- 金属アレルギーの出やすい金属
- 金属アレルギーの出にくい金属
- 14金・18金と金属アレルギー
- 14kgf ゴールドフィルドってどんな素材?
- 14kgfゴールドフィルドと金属アレルギー
- 14kgf ゴールドフィルドのデメリットと注意点
- 14kgf・k14gfとファーストピアス
- ファーストピアス選びの重要性
金属アレルギーについて
金属アレルギーとは?
人の皮膚に何かが触れたことによる皮膚の炎症を接触皮膚炎といいますが、接触皮膚炎には刺激性のものとアレルギー性のものの二種類があります。
一般的に金属が原因でアレルギー性の接触皮膚炎を起こすことを金属アレルギーと呼びます。
金属アレルギーはアレルギー反応を起こす人にのみ発症するもので、金属イオンなどに反応して徐々に炎症を起こします。
金属アレルギーの原因とは?
金属アレルギーはジュエリー・アクセサリー・時計・眼鏡・ベルトのバックルなどの装身具などに使われている金属によってアレルギーが発症することが多いようです。
金属アレルギーの症状としては、紅斑が現れる、痒みが出る、小水疱ができる、化膿する、などがあります。
皮膚と金属との接触部分に何らかの症状が出た場合には、直ちに原因と考えられる装身具の使用を中止し、症状によっては早急に皮膚科を受診する必要があります。
金属アレルギーは一度発症すると、体内にその金属に対する抗体ができるため、治癒することは困難と言われています。
金属アレルギーの対策法
金属アレルギーは原因となる金属の使用を避けることで発症を防ぐことができます。
原因となる金属を突き止めるには、皮膚科でパッチテストを受ける方法がおすすめです。
歯科金属が原因で金属アレルギーが出る可能性もあるため、原因が歯科金属であると判明した場合には、樹脂やセラミックやジルコニアなどの非金属に代替するなどの改善策を歯科医に相談することも重要です。
意外なことに、豆類やチョコレートなどの食品には金属が含まれていますので、金属アレルギーがある場合には、該当する金属を多く含有する食品の摂取を控えるのが賢明です。
金属アレルギーの出やすい金属
特にニッケルは装身具にも使用されている金属で、光沢があり耐食性が高いため装身具のメッキに用いられるほか、台所用品などのステンレス鋼、ワイシャツやブラジャーに用いられている形状記憶合金、硬貨の原料など、身の回り品には高い比率で用いられている大変有用な金属です。
金属アレルギー性の接触皮膚炎を起こす可能性のある身の回りの金属には20種類ほどが知られており、中でもニッケル・コバルト・クロム・パラジウム・スズは身近な金属です。
金属アレルギーの出にくい金属
一般的に金属アレルギーが起こりにくいとされる金属は、チタン・プラチナ・ゴールドあたりになると思います。
あらゆる金属の中で最も金属アレルギーが起きにくいとされる金属は、純金=金の純度99.99%の24金になります。
純金は全金属中でイオン化傾向が最も低く、常温の空気中で酸化せず、水にも反応せず、王水など限られた薬品にしか溶けないなど耐薬性も高く、耐食性に非常に優れた金属だからです。
その反面、純金は非常に柔らかい金属のため型崩れしやすく、傷もつきやすいなど、取り扱いが難しいことから、ジュエリーなどの装身具の素材には残念ながら適していません。
上記の理由により純金のジュエリーは一般に流通していないため、一般に流通するジュエリー素材の中で、最も金属アレルギーが起こりにくいとされている金属は純チタンです。
しかしながら、純金や純チタンでも金属アレルギーを起こしてしまう体質の方も稀にいらっしゃいますので、樹脂などの非金属の素材を選択するなど、ご自分に合った素材を選ぶことが大切です。
14金と金属アレルギー・18金と金属アレルギー
ファーストピアスに使われるなど、金属アレルギー対策に選ばれる金の品位は、18金になると思います。
18金は金の純度が約75%の金合金(ソリッドゴールド)です。
割金としてその他の金属を約25%ほど含んでいるため、加工しやすい適度な強度があり、金の純度を高く保ちながらも耐食性に優れるという特徴があります。
一方、14金は金の純度が約58%の金合金(ソリッドゴールド)です。
割金としてその他の金属を約42%ほど含んでいるため、18金と比べてより強度が増し、傷もつきにくくなりますが、18金よりも割金の含有量が多くなるため、割金の成分により体質・体調によっては金属アレルギーを起こしてしまうリスクは高くなってきます。
14kgf ゴールドフィルド と金属アレルギー
14KGF=14金ゴールドフィルドは金属アレルギーに対応した素材として注目されていますが、実際のところはどうでしょうか?
14kgfは異種金属(14金とベースメタル)の境界面の密着度が高く、金メッキと比べて剥離しにくいことから、耐久性に優れる素材として知られています。
また、14kgfは被覆材の14金の量が総重量の5%以上と定められているため、一般的に金の層の厚みが金メッキより厚いことから摩耗しにくい特徴があります。
そのため、14kgfのイオン化傾向は14金に近いため、14金で金属アレルギーが出ない方にはおすすめの素材と言えます。
14kgf ゴールドフィルドってどんな素材?
14kgfとは、芯材となるベースメタル(真鍮などの卑金属)の表面を、総重量5%以上の14金で被覆し、熱処理と圧延によって金属間の境界面を合金化させて貼り合わせる技術を用いた金属複合材で、14金の金属特性(色・輝き・イオン化傾向・耐食性・導電性・熱伝導性など)を発揮させながらも、必要な範囲のみに貴金属を使用することでコストを抑制した高機能性の素材です。
↓↓↓14KGF(K14GF)の詳細につきましては、以下のリンクより特集記事をご参照下さい。
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14kgf ゴールドフィルドのデメリットと注意点
しかしながら、鋳造(キャスト)で製造される14金とは違い、14kgfは複雑な形状のパーツを製造することはできない点がデメリットで、板状・ワイヤー状・筒状の形状の素材から様々なパーツへと成型されていますので、切断面など構造上どうしてもベースメタルが露出した状態になっている部分あったり、部分的にろう付けで接合されているパーツもあるため、ベースメタルやろう材に起因して金属アレルギーがでる可能性は14金よりも高くなる点に注意が必要です。
14kgf・k14gfとファーストピアス
14KGFは金メッキと比べて、はるかに表面を覆う金の層に厚みがあるのですが、14金での金属アレルギーのケースも考慮すると、14KGFのピアスをファーストピアスにすることはおすすめできません。
14KGFのピアスはピアスホールがしっかり安定してから楽しんでいただければと思います。
ファーストピアス選びの重要性
ファーストピアスとは、ピアッシング(耳にピアスの穴をあける)時に使用するピアスのことです。
ピアスホールが完全に上皮化(傷が回復し上皮で覆われること)されるまでのデリケートな期間中、ずっとつけっぱなしにしておくピアスになります。
ファーストピアスの材質には特に注意が必要で、ピアッシング後のピアスホールは体液が滲み出ている状態になるため、金属イオンが溶け出すことのない金属を選ぶ必要があります。
また、ファーストピアスはポストの形状が真っすぐで、ポストの径が太めのものが望ましいとされています。
14kgfのアクセサリーはつけっぱなしにできる?ファーストピアスにできる?
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