北海道と世界の鉱石と鉱物を展示している「地図と鉱石の山の手博物館」のご紹介です。
「地図と鉱石の山の手博物館」は札幌市西区山の手のビルにある私設の博物館で、館内には北海道や世界の鉱物や鉱石、岩石、隕石が所狭しと並んでおり、壁には北海道や各種の地図が年代別に展示されています。
私が一番気になったのは、北海道産の天然石「積丹ルビー」です。
積丹ルビーは北海道積丹・古平町稲倉石鉱山産の菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)で、コランダムのルビーではありません。
菱マンガン鉱の英名はロードクロサイト。
ロードクロサイトは別名インカローズ(インカの薔薇)とも呼ばれていて、その名の通りピンク色の鉱物で、色味が美しいものは半貴石として宝飾用途に取引されているのですが、北海道産のロードクロサイトでカボションのルースに研磨される程に美しい宝石質のロードクロサイトが採掘されていることを全く知らなかったので、とても良い勉強になりました。
それだけでも、こちらに伺った甲斐があったと感じました。
こちらのアフガニスタン産の雲母とアクアマリン原石は大きくて見事でした。
宝石質のアクアマリンと雲母が混在する鉱物は人気が高くて、小さなものでも○万円以上はするのでこちらも相当価値があるのでは?
サイズ感が伝わってこない写真で申し訳ないのですが、こちらのオーストラリア産のオパール原石も大きくて見事でした。
七色に輝く遊色が眩しいほどに美しかったです。
ブラジル産のエメラルド原石はものすごく大きかったです。
私一人では持ち上げることもできない大きさです。
しかも2個もありました。
こちらのエメラルドは宝石質とまではいかないですが、大きな六角柱結晶のエメラルドが何本も入っているのがわかる見事な原石です。
鉱物や鉱石の他にも、養殖真珠の母貝(あこや貝)とあこや真珠の展示などもあって、興味深かったです。
ビルの中にある小さな博物館なのであっさり見終わってしまうかと思いましたが、展示物がかなり多いので見応えがありました。
札幌市民にも広く知られてはいない博物館ですが、珍しい鉱物・鉱石が並んでいるので足を運んでみてはいかがでしょうか?
◆◆◆地図と鉱石の山の手博物館◆◆◆
〒063-0007 北海道札幌市西区山の手7条8丁目6-1
開館時間 午前10時~午後17時(入場は16時30分) まで
入館料 大人210円、学生(小・中・高)100円