桜前線が北海道に到達する一週間ほど前(4月下旬)になると、石狩川河口上流に位置するマクンベツ湿原では、まだ葉をつけていないカバノキ科のハンノキの林床に群生するミズバショウが白く可憐な花を咲かせます。マクンベツは山際を流れる川を意味するアイヌ語が名前の由来で、漢字では真勲別と書きます。
札幌市の中心部から車で30分程の場所にあるマクンベツ湿原は、約45ヘクタールもの湿地帯に広がる北海道内屈指のミズバショウの群生地です。
平成19年3月に石狩河岸まで続く直線400メートルの木道の遊歩道が湿原に完成してからは、毎年4月下旬頃になるとミズバショウの花を間近で鑑賞しようと多くの人で賑わいます。
マクンベツ湿原は自然豊かな環境で野鳥の姿も見られ、夏の宵にもなると北海道の蛍、ヘイケボタルの明滅する光が見られるそうです。
マクンベツ湿原のミズバショウの見頃は毎年4月中旬~下旬にかけて。
桜前線が札幌に到達する頃より少しだけ早いです。