2月の誕生石は【アメジスト(紫水晶)】と【クリソベリル・キャッツアイ(猫目石)】です。
1958年に制定された日本の誕生石のリストでは2月の誕生石はアメジストのみでしたが、2021年12月20日に実に63年ぶりに10石の新しい誕生石が追加されることになり、2月の誕生石にクリソベリル・キャッツアイが新たに追加されました。
同じ誕生月に誕生石が複数ある場合には、自分好みの宝石を自由に選択することができますので、2月の誕生石がニ種類に増えたことで、自分好みのものが選べるようになっただけではなく、コンビネーションも楽しめるようになりました。
誕生石 (たんじょうせき )とは、1月から12月までの各月に因んだ宝石のことで、自分の生まれ月の誕生石をお守りとして身に着けることで「幸運」や「ご加護」を願う、古くから世界で親しまれている習わしです。
誕生石の宝石があしらわれた指輪・ペンダントネックレス・ピアス・イヤリングなどのジュエリーまたはアクセサリー、あるいはブローチやネクタイピンなどの装身具として携帯されることが多いです。
誕生日や記念日、人生の節目に自分自身で誕生石を購入される方も多いですが、プレゼントとして家族・恋人・友人などの大切な人に愛情や友情など気持ちを込めた贈り物にも最適です。
アメジストの宝石言葉(石言葉)は、誠実・高貴・心の平和。
クリソベリル・キャッツアイの宝石言葉(石言葉)は、守護・慈愛。
宝石言葉(石言葉)には、色が与える心身への影響が研究された色彩心理学が応用されていますので、自分自身が受ける心理的影響や、他人に与える心理的影響を活かした印象戦略などに活用することができます。
アメジストは和名「紫水晶」の名のとおり、紫色の水晶です。
色名の「紫(むらさき)」の語源は、日本全土に分布していた日本原種の植物の名称です。
この植物の赤紫色をしている根は「紫根(シコン)」と呼ばれ、日本では飛鳥時代以前より生薬や染料として流用されていたと伝えられています。
紫根に含まれる「シコニン」と呼ばれる成分が紫色の染料となりますが、紫根の染物は大変貴重で高価であったため、皇族や貴族などの裕福で権力のある人々しか、紫の染物を持つことができませんでした。
このことは、大化3年(西暦647年)に制定された日本の冠位である「七色十三階冠(ななしきじゅうさんかいかん)」に深紫が最高位に定められていたことからも窺えます。
紫はいにしえより高位の色とされてきた歴史があることから、現代でもその名残から「高貴」「優雅」「高級」を感じさせる効果を維持していると言えます。
紫は自然界ではあまり見かける色ではないことから、神秘的なインスピレーションを与えたり、幻想的なファンタジーの世界を連想させる色でもあり、感性を豊かにして独創性を高めてくれる色とも考えられていますので、芸術家やクリエイターの方、スピリチュアルビジネスを生業とされる方に好まれる色でもあります。