Q.11月の誕生石 シトリン トパーズ どっち?
A.11月の誕生石はシトリンとトパーズ。どちらも11月の誕生石です。
日本では1958年に全国宝石卸商協同組合によって制定されました。
世界的宝石学の権威のGIA※も11月の誕生石はシトリンとトパーズと定めています。
検索サジェスト※に“11月 誕生石 シトリン トパーズ どっち”が上位表示されていましたので、11月の誕生石のシトリンとトパーズ、2つの宝石についてのページを作成しました。
※サジェストとは、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンの検索窓にキーワードを入力した際に自動的にキーワード候補が表示(提案)される機能のことです。
※GIA(ジェモロジカル・インスティテュート・オブ・アメリカの略称)とは、1931年に設立された宝石学の教育機関、鑑別・鑑定機関、更に鑑定に関する研究を行う研究所を運営する独立非営利組織で、世界的に宝石学の権威として認められているアメリカの私立教育機関です。1950年代にはカットされた宝飾用ダイヤモンドの品質を評価する国際基準の4C(カラー、クラリティ、カット、カラット重量)を考案しました。
シトリンとトパーズの特性について
宝石名 | トパーズ | シトリン |
英名 | Topaz | Citrine |
和名 | 黄玉 (おうぎょく) | 黄水晶 (きすいしょう) |
鉱物名 | トパーズ | クォーツ |
分類 | ケイ酸塩鉱物 | 酸化鉱物 |
化学組成 | フッ素と水酸基を含むアルミノ珪酸塩鉱物 | 二酸化珪素 |
化学式 | Al2SiO4F2またはAl2SiO4(OH)2 | SiO2 |
結晶系 | 斜方晶系 | 三方晶系、六方晶系 |
モース硬度 | 7.5-8 | 7 |
靭性 | 普通-低 | 良好 |
劈開性 | 一方向に完全 | 不明瞭 |
比重 | 3.4-3.6 | 2.6-2.7 |
屈折率 | 1.60-1.65 | 1.54-1.56 |
分散度 | 0.014 | 0.013 |
光沢 | ガラス光沢 | ガラス光沢 |
色・カラー | イエロー、シェリー | イエロー |
オレンジ、レッド | オレンジ、レッド | |
ピンク、パープル | シャンパン、ブラウン | |
シャンパン、ブラウン | ||
ブルー、グリーン | ||
カラーレス(クリア) | ||
誕生石 | 11月の誕生石 | 11月の誕生石 |
結婚記念宝石 | 結婚16周年・黄玉婚式 | 結婚5周年・木婚式 |
石言葉・宝石言葉 | 希望-成功-友愛 | 幸福-希望-富-成功-繁栄 |
誕生石とは?
誕生石とは、1月から12月までの各月を象徴する宝石のことで、自分の生まれ月(誕生月)に割り当てられた誕生石をお守りとして身に着けることで幸運やご加護を願う、古くから世界で親しまれている習慣です。
誕生石は、指輪・ペンダントネックレス・ピアス・イヤリングなどのジュエリーまたはアクセサリー、あるいはブローチやネクタイピンなどの装身具として携帯されることが多いです。
誕生日や記念日、人生の節目に自分自身で誕生石を購入される方も多いですが、プレゼントとして家族・恋人・友人などの大切な人に愛情や友情など気持ちを込めた贈り物にも最適です。
誕生石の起源とは?
誕生石の起原には諸説あり、そのルーツは定かではありませんが、誕生石の起源として最も有力な説として考えられているのが、約3500年前の旧約聖書における12種類の宝石の記述です。
旧約聖書には、ユダヤの祭司が身に着ける聖なる装束の胸当てに12種類の宝石を飾らなければならない、という旨の記述があり、これが誕生石のルーツになったと考えられています。
誕生石の歴史とは?
5世紀頃には12種類の宝石を飾ったベルトやブレスレットなどの装飾品を身に着ける習慣が確立されていき、この風習が発展し、8世紀~9世紀頃には、12種類の宝石をすべての宝石を集めても一種類の宝石のみを身に着けて、ひと月毎に宝石を変えていくスタイルへと変化していったと言われています。
西洋の東洋との交易が盛んになった時代には、インド発祥の占星術を利用した風習も伝わり、出生日時と出生地点などの出生データから導き出された守護惑星と呼応する宝石を護符として身につける習慣も伝わっていったと考えられています。
“自分の生まれた誕生月と同じ月を象徴する宝石を身に着けると神のご加護がある”という、現代に伝わる誕生石の風習の発祥は、16世紀から18世紀にかけてポーランドまたはドイツに移住したユダヤ人によるものといわれ、商売に長けるユダヤ人は貿易のために他国へと渡り世界へと広がっていきました。
誕生石は誰が決めたもの?
アメリカの伝統的な誕生石にはユダヤ人より伝えられたものが用いられていましたが、その後、複数の宝石商の団体により個々に宝石が加えられたため、誕生石にリストされる宝石の種類はバラバラでした。
そのため、ユダヤ人から伝えられた伝統的なリストをもとに、流通量や実用性を加味しながら、誕生石を整理したのは歴史に名を遺す非凡な鉱物学者・宝石鑑定士(ジェモロジスト)である”ジョージ・フレデリック・クンツ博士(George Frederick Kunz)”であるとされています。
クンツ博士によって統一された誕生石のリストは1912年にアメリカの宝石商組合(現在のジュエラーズ・オブ・アメリカ)によって広められました。
シトリンとトパーズが11月の誕生石なのはなぜ?
日本、アメリカ、イギリスなど、それぞれの国情に合わせて、誕生石に選定されている宝石の種類には若干の違いがありますが、11月の誕生石にシトリンとトパーズが選ばれているのは世界共通となっています。
シトリンとトパーズが11月の誕生石なのはなぜなのかという理由の一つに、誕生石の起源とされている旧約聖書の時代においては鉱物の種類は化学成分ではなく色相や外観で分別されており、実際にどの宝石が使われていたのかを古代ヘブライ語の翻訳で判断するのは難しいことが理由です。
また、誕生石の習慣が確立する過程で、世界の交易が盛んになった時代に、インド発祥の占星術における”ホロスコープ”と呼ばれる”出生日時の天体の配置図”から導き出された守護惑星と呼応する宝石を護符として身に着ける風習が西洋に伝わったことも関係していると考えられています。
インドやスリランカをはじめとするアジア地域の国で神聖なものとして認識されているアミュレット(お守り・魔よけ・護符)のナヴァラトナ(navaratna)※において、木星(ブリハスパティ)を司る宝石はイエローサファイアとトパーズとシトリンとされていることがもう一つの理由です。
※ナヴァラトナとは、太陽系の9つの惑星とそれを神格化した9人の神が割り当てられた”9つの宝石(ナインストーン)”があしらわれた装身具のこと。
11月の誕生石の持つ意味とは?
木星は地球から近く、大きな惑星であることから、太陽から受けた光を反射させて輝く惑星です。
ナヴァラトナにおいて、木星は黄金色の輝きにより、闇による無知の愚かさを取り除き、光により知恵を授けるとされ、知性を支配する惑星とも伝えられています。
木星は発展を意味する惑星でもあり、繁栄や富と強いつながりを持つとも考えられてきました。
木星を司る宝石は太陽のパワーを吸収していると考えられており、太陽の光を浴びた時のように、ネガティブな気持ちになってしまった時にポジティブで明るい気持ちにして、活力と生きる希望を与えて幸運に導いてくれるとされています。
陽の光のような優しく温かな波動で人を緊張から解き放ち、魂を高揚させて前向き気持ちに導くことで、広い視野、寛大な心を与えてくれると信じられています。
木星を司る宝石は黄金を連想させる美しい輝きと色合いから、古くより金運や財運にまつわる運気を高めてくれるお守りとしてや、繁栄と富をもたらす幸運の石やパワーストーンとして大切にされてきました。
誕生石の石言葉・宝石言葉とは?
石言葉・宝石言葉とは、一つ一つの宝石に与えられた言葉のことで、各々の宝石の持つ特質や歴史・言い伝えなどから、象徴的な意味をもつ言葉が選ばれています。
石言葉・宝石言葉には、各々の宝石の持つ特質や色が与える心身への影響が研究された心理学が応用されていますので、自身が受ける心理的影響を生かしたセルフマネジメントや、他人に与える心理的影響を活かした印象戦略などに活用することができます。
11月の誕生石のシトリンについて
11月の誕生石のシトリンの名の語源はフランス語で”レモン”を意味する”シトロン(citron)”に由来します。
シトリンは微量に含んだ鉄により黄色を呈する水晶(クリスタル)・石英(クォーツ)で、和名では”黄水晶(きずいしょう)”と呼ばれています。
ごく淡いイエローからオレンジや赤に近い色味のものまで、実に多彩な黄色を呈する宝石です。
シトリンの石言葉・宝石言葉は、幸福-希望-富-成功-繁栄。
↓↓↓こちらのページにて11月の誕生石「シトリン」についてもっと詳しく説明しています。
11月の誕生石 シトリンの意味と石言葉
天然石シトリン関連商品のご案内
【シトリンの天然石ビーズ・天然石ルース】【シトリンの天然石アクセサリー】は、弊社オンラインショップのアクセサリーパーツ卸売り通販店【ネイチャーガイダンス・グリーン店】と【アートソース】にて販売中です。
詳細につきましては、以下のリンクより弊社オンラインショップの商品ページをご確認いただけますと幸いです。
ネイチャーガイダンス – シトリン ルースストーン 取扱商品一覧
ネイチャーガイダンス – シトリン アクセサリー 取扱商品一覧
11月の誕生石のトパーズについて
11月の誕生石のトパーズはカラーバリエーションが豊富な宝石で、イエロー、オレンジ、シェリー、ピンク、レッド、パープル、シャンパン、ブラウン、ブルー、グリーン、カラーレス(無色)などの色があり、彩度や明度も加えると実に様々な色合いがあります。
トパーズの名の語源には、”熱”を意味するサンスクリット語の”tapas(タパス)”に由来とする説や、”探し求める”を意味するギリシャ語の”topazos(トパゾス)”に由来とする説など諸説があります。
明治時代の頃はヨーロッパで黄色のトパーズが人気を集めていたことから、和名”黄玉(おうぎょく)”と命名されたと言われています。
トパーズの石言葉・宝石言葉は、希望-成功-友愛。
↓↓↓こちらのページにて11月の誕生石「トパーズ」についてもっと詳しく説明しています。
11月の誕生石 トパーズの意味と石言葉
天然石トパーズ関連商品のご案内
【トパーズの天然石ビーズ・天然石ルース】【トパーズの天然石アクセサリー】は、弊社オンラインショップのアクセサリーパーツ卸売り通販店【ネイチャーガイダンス・グリーン店】と【アートソース】にて販売中です。
詳細につきましては、以下のリンクより弊社オンラインショップの商品ページをご確認いただけますと幸いです。
ネイチャーガイダンス – トパーズ・天然石ルース 販売ページへ