ガーネットは1月の誕生石。宝石言葉は真実、友愛、忠実、勝利。
ガーネットの語源には諸説ありますが、ザクロを意味するラテン語が由来すると言われており、和名では「柘榴石(ざくろいし)」と呼ばれています。和名のイメージからガーネットといえば赤色の色石と考えられがちですが、赤色以外にも紫色、ピンク色、オレンジ色、茶色、黄色、緑色、青色、黒色、無色など多彩な色を呈する宝石で、赤系統のガーネットは紀元前3000年頃から装飾品に用いられ、古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代から人々に愛された古い歴史を持っています。
ガーネットという宝石名は、鉱物学的には化学組成の近い等軸晶系の珪酸塩鉱物の総称になるため、モース硬度や含有する元素が異なっており、アルミニウムを内包するパイラルスパイトのグループと、カルシウムを内包するウグランダイトの二系統のグループに大別されます。
さらに厳密に区分すると、パイラルスパイトのグループに属するガーネットにはアルマンダイト、パイロープ、スペサルタイト、ロードライト、ウンバライトなどが、ウグランダイトのグループに属するガーネットにはグロシュラライト、アンドラダイト、ウバロバイト、グランダイトなどがあり、現在までに知られているガーネットは15種類(諸説では20種類)のグループに区別されるといわれています。
これらガーネットは産出量も稀少価値も全く異なるため、最も高値で流通するガーネットと、最も安価に流通しているガーネットとでは、カラット当たりの市場価値で50~100倍近くの差が生じています。高い評価を受けているガーネットともなると、エメラルドやルビーと遜色ない価格で取引されていることも珍しくありません。
ガーネットのグループの中でも最も高く評価されているのが、ダイヤモンドをも凌ぐ光の分散度を有する黄緑色~緑色のデマントイドガーネットです。アンドラダイトに属するデマントイドは産出量が少なく希少価値が非常に高いことから、テリがよく色の濃い良質なものともなるとエメラルドよりも高値で取引されることも少なくありません。
デマントイドガーネットに次いで高く評価されているのが、グロシュラライトの一種で緑色を呈するグリーンガーネットのツァボライトです。ツァボライトの名はケニアのツァボ国立公園一帯で採掘されたグリーンガーネットにティファニー社がプロモーションのために命名した宝石名です。ツァボライトは日本国内でも人気の高い宝石で、エメラルドに優るとも劣らない深い緑色で透明度の高い良質なものは、内包物の多いエメラルドよりも高く評価され、エメラルドに匹敵する価格で流通することも珍しくありません。
また、ツァボライトと同じくグロシュラライトに属するヘソナイトはその色合いからシナモンストーンとも呼ばれていますが、オレンジサファイアにも似た美しいオレンジ色を呈するヘソナイトガーネットは稀少価値が高く、高値で流通しています。
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