夏の北海道で人気の絶景スポットといえば積丹半島にある神威岬と積丹岬の島武意海岸です。北海道西部・後志地方の日本海に向かって突き出ている部分にあたる積丹半島は、海岸線一帯が北海道で唯一の海域公園(ニセコ積丹小樽海岸国定公園)にも指定されていて、「積丹ブルー」と呼ばれる透明度の高い日本海の青い海と、山々に囲まれた北海道らしい雄大な自然の風景、そして半島で水揚げされる新鮮な海の幸を堪能できることから北海道の中でも人気の高いエリアになります。
積丹の地名はアイヌ語で「夏」という意味の「シャク」と、「郷土」という意味の「コタン」の二語を合わせた「シャクコタン(ShakKotan)」の名に由来するそうです。積丹は北海道民にとっても夏を感じることのできる場所です。というのも、積丹のウニ漁が解禁になる6月~8月の3ヶ月間は、積丹名物の「生うに丼」が味わうことができるうえ、太陽の日差しが強くなり、より一層青みを帯びる積丹ブルーの海を望むことができるため、夏が積丹を観光するベストシーズンとなるからです。
そんな積丹の雲丹が解禁になって間もない6月上旬に積丹半島を訪れました。
神威岬は積丹半島北西部から日本海に突き出している岬で、岬の付け根にある駐車場から神威岬灯台までは、「チャレンカの道」と名付けられた全長約770mの遊歩道が尾根沿いに整備されているので、徒歩20分~30分程で岬の先端まで行くことができます。
チャレンカの道は整備されているものの、起伏に富んでいるため運動不足の方には少しハードではありますが、海と山に囲まれた北海道らしい雄大でダイナミックな景観が360度のパノラマや、道中に自生する野生の花々を眺めながら散策することができます。
神威岬の先端は岩山の断崖絶壁になっていて、沖には神威岩と呼ばれている岩礁があり、その先にどこまでも続く日本海の水平線が丸みを帯びて見えて、地球が丸いことを実感できます。何よりも「積丹ブルー」の青い海は南国の海とは一味違う美しさがあるので、6月~8月に北海道に旅行で訪れる機会があれば、ぜひ神威岬に立寄っていただきたいです。
また、積丹半島には「日本の渚百選」にも選ばれた、北海道の美しい海岸の1つ「島武意海岸(シマムイカイガン)」がある積丹岬があります。島武意海岸も透明度の高い積丹ブルーの日本海を望める絶景スポットになっていまして、 神威岬とセットで訪れることをオススメいたします。
断崖が迫る海岸にある島武意海岸の展望台からは積丹ブルーの青い海と「屏風岩」と呼ばれる大きな岩礁が見えます。展望台から海岸の下まで降りることもでき、海岸線まで下ると展望台から眺めているのとはまた違う、岩場の海岸に広がる透明度の高い海と、季節によって咲く花々で四季を楽しむこともできます。しかしながら、海岸までは少しは整備されているのですが、段差が広く登山道のようになっているため、体力のない方や運動靴を履いていない方には下まで降りることはおすすめできません。なお、島武意海岸の展望台は星空のスポットとしても有名で、美しい星空も楽しむことができるそうですよ。