今年も北海道に春の訪れを告げる水芭蕉(ミズバショウ)が開花しました。
札幌市近郊の石狩川河口上流に位置するマクンベツ湿原では、例年4月下旬頃の桜前線が北海道に到達する一週間ほど前になると、水芭蕉(ミズバショウ)が花を咲かせます。
2018年の今年は雪解けも早く、4月中旬にはマクンベツ湿原の水芭蕉は咲きはじめていました。
マクンベツ湿原は、札幌市の中心部から車で30分程の場所にある約45ヘクタールもの湿地帯で、北海道内屈指の水芭蕉の群生地として知られています。
平成19年3月に石狩河岸まで続く直線400メートルの木道の遊歩道が整備されてからは、毎年4月下旬頃になると水芭蕉の花を間近で鑑賞しようと多くの人で賑わいます。
因みに、マクンベツの名は、山際を流れる川を意味するアイヌ語に由来していまして、漢字では真勲別と書きます。
水芭蕉はの花弁のような白い部分は実は花ではないのはご存知でしょうか。
白い部分は苞(ほう)と呼ばれる葉が変形したもので、苞の中央にある小さな穂のようなものが花に相当します。水芭蕉は花が咲き終わると葉がどんどん成長し、大きいものでは1m以上の大きさになるものもあります。
この大きな葉が芭蕉に似ていることから水芭蕉と命名されたのだそうです。
マクンベツ湿原は自然豊かな環境で野鳥の姿も見られ、夏の宵にもなると北海道の蛍、ヘイケボタルの明滅する光が見られるそうです。
2018年のマクンベツ湿原の水芭蕉の見頃は4月21日~27日頃。桜前線は4月29日に札幌に到達すると予想されています。