弊社オリジナルの復刻ヴィンテージパール【バロックカボション/片穴ボタン/ミガキガラスパール】が新入荷いたしました。
弊社では以前より、ヴィンテージアクセサリーやコスチュームジュエリーの素材として高い人気を誇る日本製ヴィンテージパールのガラスパールを現代に再現すべく、日本国内の各工房に特注オーダーして作成いただいた、復刻ヴィンテージ仕様の純日本製ミガキガラスパールのバロックパールをメインに取り扱い・販売いたしておりましたが、このたび待望の【バロックカボション/片穴ボタン】が完成いたしまして、ようやく発売する運びとなりましたので商品の詳細につきましてご説明させていただきたいと思います。
今回ご紹介するバロックカボション(片穴ボタン)のミガキガラスパールは、バーナーワーク(ガラスの成形技法のこと。別名:ランプワーク,フレームワーク)で一粒一粒作成していただいたガラス原玉に、日本国内に3名しかいない腕利きのパール塗装職人によってパール塗料の塗布と磨き仕上げを施していただいた、まさにハイエンドの復刻ヴィンテージパールです。
バロックカボションはビンテージパールでも人気の高い、お餅のような形状のビーズパーツで、裏面に一つ穴が空いている片穴タイプとなります。
ピアスやイヤリングにはもちろん、ブローチやネックレスのペンダントヘッドなどの用途に幅広くお使いいただけます。カジュアルはもちろんセミフォーマル・インフォーマルの用途のアクセサリーにもお使いいただけ、パーティー向け・ブライダル向けのコスチュームジュエリーにもおすすめです。
現物のヴィンテージパールを参考にして、バロックパールのような一粒一粒が微妙に異なる歪な形状や、本真珠のエクボのような凸凹のテクスチャーを入れていただき、ハンドメイドの温もりを感じる形状に仕上がっています。
カラーは貝パール(シェルパール)の定番色となっている「ホワイト」と、ヴィンテージパールの色味の再現をお願いして調色していただいたクリーム~アイボリーカラーの「ビンテージパールカラーAタイプ」の全2色になります。
ミガキガラスパールの製造は原玉となるガラス玉の成形からはじまり、パール塗料の塗装、磨き仕上げの工程があり、熟練したその道専門の職人による分業制になっていて、職人から職人へ委ねる形で工程が進んでいきます。
今回、片穴タイプのバロックカボションのビーズを再現するにあたり要の工程となったのが、原玉となるトンボ玉(穴の開いたガラス玉。ガラスのビーズのこと)の作成でした。片穴のガラス玉は機械巻きでは作れないため、バーナーワークにより一粒一粒、手作業でガラス玉を成形していただきました。
ハンドメイドの味を出すためにバロックパールのような少し歪な形状に成形したガラス玉に、本真珠のエクボのような凸凹のニュアンスを表面のテクスチャーに出すために細工した銅板で窪みを付けるガラス細工を施していただいています。
熟練のガラス職人がバーナーワークを駆使してガラス細工を施した手作りのトンボ玉を原玉に使ったハイエンドのミガキガラスパールは、世界中を探しても国産の特注品しか目にすることはないのでは?と思っております。
ハンドメイドのガラス玉を原玉に使うからにはとパール塗装にも拘りまして、日本が誇る最高峰の塗りの技術「ミガキ仕上げ」を施していただきました。パール塗料を塗布しては乾燥させ、またパール塗料を塗るという作業を何度も繰り返すことで人工的に真珠層を作り、最後の仕上げにミガキと呼ばれるポリッシュ加工を施して仕上げたものが「ミガキパール」になります。
表面が艶やかに磨かれることで生まれる、まるで本真珠のようなオーロラ様の七色の輝きがミガキ仕上げの特徴になります。ミガキ仕上げは普通塗りよりも作業工程が多くなりコストが高くなることから、通常は貝パール(シェルパール)にしか用いない高級な塗装・仕上げとなります。
今回はイミテーションパールの中でも最高級品にあたる、バーナーワークのガラス細工を施した手巻き硝子のトンボ玉が原玉に使うため、迷わず「ミガキ仕上げ」を選択しましたが、ミガキパールを作成する設備と技術を持つ職人は今や日本に3名しかおりませんので、将来的には製造できなくなる可能性もありますが、世界中探しても流通していない最高レベルのジャパンメイドのミガキガラスパールが完成し、弊社で販売できることを大変嬉しく思っております。製品の完成に至るまでに何度も試作品を作成していただき、改良を重ねることでヴィンテージパール以上のクオリティに仕上がっていると思います。
サイズはΦ14ミリとΦ18ミリとしての販売となりますが、原玉となるガラス玉(トンボ玉)は一粒一粒がバーナーワークによる手仕事で作られたハンドメイド品となりますため、直径サイズや高さには±1mm程度の個体差がございますことを、予めご了承お願い申し上げます。
原玉のガラス玉のサイズや形状にも若干の個体差があれば、パール塗装の仕上がりにも個体差があるため、表面のテクスチャーにつきましても凸凹の数や深さなど一粒一粒、表情が異なっております。ハンドメイドならではの個性として理解いただけますと幸いです。
最後に
ヴィンテージのコスチュームジュエリーの作品に多用されていたタイプの日本製ガラスパールのビーズは愛好家も多く、ヴィンテージビーズを扱うショップで入手することもできます。しかしながら、デッドストック品であっても経年によるダメージが見受けられるものも少なくなく、コンディションの良いものが入手しにくくなってきているのが現状で、年々品薄になり状態の良いものの流通量が少なくなってきていることから、製造国や年代・材質の偽られた物が日本製ヴィンテージパールとして流通していることもあるようです。
弊社では、かつては完成度の高さから世界中で愛されていた日本製のガラスパールが年々市場から姿を消してしまう中、クオリティの高いジャパンメイドのガラスパールの需要拡大に少しでも貢献できたらと考え、日本製のヴィンテージパールを現代に再現すべく、世界中のビーズショップから集めたヴィンテージパールを日本国内のイミテーションパールの工房に持ち込み、形状・色味・照り・輝きを徹底的に調べたうえで、弊社オリジナルのミガキガラスパールを作成していただいています。
弊社がこだわりを持って復刻した完全ジャパンメイドのミガキガラスパールのビーズパーツをお客様の作品に取り入れていただけると幸いです。
この記事で紹介いたしました【復刻ビンテージ・バロックパール / 純国産ガラスパール / 片穴ボタンカボション 】のビーズパーツにつきましては、弊社オンラインショップのネイチャーガイダンス・グリーン店とアートソースにて販売中です。
ご興味のございます方は、以下のリンクより弊社オンラインショップの商品ページをご確認下さいますようお願い申し上げます。
ネイチャーガイダンスグリーン店 純国産ガラスパール / ビーズパーツ 販売ページへ
アートソース 純国産ガラスパール / ビーズパーツ 販売ページへ
↓過去のブログ記事にてガラスパールの歴史や製法の種類などをご案内しております。
ガラスパールとは?グラスパールの種類や品質、歴史について
↓こちらの記事にガラスパールの歴史について詳細をご案内しております。